3月14日(日)

 今日は、村田製作所の最近の株価下落の原因を探ることで、新たに投資方針を確立したい。村田製作所は、電子部品を製造する企業で、スマートフォンや5G、半導体に深く関係する企業である。もともと自分が投資するきっかけは、日本経済新聞の記事で、自前の設備で製造し、研究開発もきちんと行うという自前主義の経営をしており、それによって、他の外国企業の追随を許さず、世界シェアトップの座を守っていると書かれており、そこに魅力を感じたからだ。その頃は、バフェット流の投資に興味があり、事業の参入障壁が高い企業を投資することに興味があったのも、村田製作所に投資するきっかけの一つになったと思う。なので、当初投資したのは、ハイテク株だから、という訳ではなかった。

 投資した最初の数か月は全く動きがなく、退屈そのものだった。しかし、九月ごろから徐々に株価が上昇していった。その時は、株価が上昇したことのみに喜び、なぜ株価が上昇したのか理由を探ることはなかった。自分は、投資に成功したとき、後付けで自分の判断が絶対的に正しかったと妄信する、後知恵バイアスがある。その時、村田製作所の株価だけでなく、その他の半導体製造企業の株価も軒並み上昇していたのにもかかわらずだ。

 最近は、一転して株価が下落していて、高値よりも20%近く下落してしまった。そこで、やっと自分の投資判断が絶対的に正しいわけではないという妄信から抜け出せた。株価は、ずっと上がり続けることはない、という簡単な事実を忘れ、株価に一喜一憂してしまっていた。重要なのは、株価ではなく、企業の価値そのものに目を向けることだ。なので、株価が上がったことをただうのみにするのではなく、株価がなぜ上がったのかをしっかり調べることが、その企業について深く知ることにつながり、さらに投資についての知識も深まると思う。今後は、この教訓を踏まえて、投資先の企業の情報をフォローアップできる体制を整えたい。

 また、村田製作所の株価下落に対して考えたことは、米国株投資をすることによる為替のリスクヘッジが必要なのではないかということだ。村田製作所のここ最近の株価下落には、円高ドル安の進行による外国機関投資家のドルベースでの資産の目減りが関係している。村田製作所はハイテク株と呼ばれ、テーマ株として注目を集めている。そして、日本の株式市場は、海外機関投資家の影響を強く受けている。この事実を踏まえると、村田製作所にも海外機関投資家の買いが多く入っていることが予想される。なので、円高ドル安が進行すると、海外機関投資家村田製作所の株を売る傾向にあるのではないかと推測した。また、このことは村田製作所に限らず、日本の株全体に言えることではないかと推測した。なので、日本の市場の株のみを保有することは、分散投資の視点からして、リスクが大きいと感じた。なので、日本株に加え、外国株も保有することで、リスクの分散に期待したいと考え、新たな投資方針としたい。

 新たに米国株にも投資することを投資方針として定めたことで、どの株に投資するのかを判断する・情報をフォローするための投資ツールの拡充が必要になってくる。次回は、投資ツールの紹介と、投資先の候補を人銘柄選出したいと思う。